海苔のルーツ
海苔(ノリ)のルーツを遡ると、8世紀の大宝律令の調(みつぎ)という税目の中に記されています。ノリの他にも7種の海藻が登場しますが、ノリがもっとも高価で、貴族の珍重する食べ物だったとされています。ノリは海辺の近くで育ち、採取が簡単なため、当時は、海中の岩についたものや、浜に打ち上げられたものを集め、乾燥、保存していました。
江戸時代になり、ノリが養殖されるようになって、ようやく庶民が口にできるようになりましたが、それでも高価な食材と位置付けられていました。 ノリは、滑(ぬるぬるすると言う意味)が変化した呼び方ですが、古くはアマノリと呼ばれていました。それが、江戸時代になって「海苔」に変化しました。
現在では、国内のほか、欧米ではヘルシーフードとして、中華圏ではスナックとして消費が伸び、私たちの食生活に欠かせないものとなっています。